テレビ電波を受信する方法のうちのひとつである、テレビアンテナ。
前編では、テレビアンテナはどのようなものか、メリットデメリットについてお話ししました。
後編では共同住宅でのテレビアンテナを使用したテレビ視聴と、工事の依頼先等についてお話しします。
前編はこちらです。良かったらご覧ください↓
共同住宅のテレビアンテナ
マンションやアパートといった共同住宅では、戸建てのように各世帯がそれぞれ受信設備を設けるのではなく、電波を共同で受信してテレビを視聴します(テレビ共聴設備)。主な方法は2つ。『アンテナ方式』と『ケーブルテレビ方式』です。
アンテナ方式の場合、屋根の上に設置したアンテナで電波を受信し、ブースター(増幅器)や分配器等を経由して、各世帯のテレビ端子まで届かせます。
ケーブルテレビについて書いています。良かったらご覧ください↓
*8~10世帯程の小規模な集合住宅では、1台のブースターで済みますが、部屋数が多い等テレビ端子が多く、電波の分配数が多くなる場合は、複数のブースターが必要になる場合もあります
メンテナンスは必要?
設置環境や種類によって差はあるものの、テレビアンテナの寿命は平均して10年程度とされています。設置から10年近く経つアンテナには、定期的なメンテナンスを推奨されています。
しかし、海に近く潮風が強かったり、豪雪地帯のような環境では劣化が早くなります。また、近年は大きな台風が多発したり、夏の猛暑が続いたりといった、屋根の上にあるアンテナには過酷な状況が続いており、平均の寿命年数に満たなくても定期的なメンテナンスが必要になっています。
費用
賃貸アパートや、マンション等の共同住宅の場合、原則としてテレビ視聴に関わるアンテナ等の設置はオーナー様の管轄です。
維持管理や故障の際もオーナー様や管理会社等が対応します。
テレビアンテナを設置できる業者
テレビアンテナの設置が出来る業者はどういったところでしょう?
新築の場合にはアンテナ工事を一緒に頼めたり、その後のメンテナンスをやってくれるハウスメーカーや施工会社もあるようです。
ただ会社毎に対応は異なり、中にはアンテナ工事と建築を完全に切り離している会社もあります。その場合、別途業者を紹介するといった対応になるようです。
ハウスメーカ・建築施工会社の他に、以下の業者にも頼めます。
普段相談している不動産会社や工務店などがある場合、そこから電気設備の工事業者を紹介してもらえる場合もあります。
*不動産業者によって異なります
最後に
テレビアンテナの最大のメリットは、基本的に初期費用がかかるのみで維持費が不要な事。使用期間が長くなるほどコストパフォーマンスは良くなります。
共同住宅の場合、近年はテレビの視聴設備よりもインターネット環境が重視される傾向もあり、テレビの視聴にかけるコストは抑え、インターネット設備を充実させることで価値を上げる方法もあると思います。
但し、周辺環境やエリアによっては電波を受信しにくかったり追加の設備が必要な場合等、コストがかかる可能性もあります。
幾つかあるテレビ視聴の方法のうち、どれが一番いいのか。
どの方法であっても、良い点悪い点はあります。様々な角度から検討し、アパート経営に最適な方法を選びたいですね。
光回線についても書いています。よろしければご覧ください↓
下記のサイトを参考にしています↓
- 総務省HP『地上デジタル放送関連情報』ページ:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/index.html
- 総務省HP:https://www.soumu.go.jp/index.html
- 一般社団法人 放送サービス高度化推進協会HP:https://www.apab.or.jp/
- 杉並区HP:https://www.city.suginami.tokyo.jp/
- 大幸ホーム㈱HP賃貸管理:https://www.happy-sumai.co.jp/chintai_kanri/