賃貸住宅を借りる為に重要事項説明を受けるとき、土地や建物を買おうとして不動産登記簿謄本(現在は登記事項証明書と呼ばれます)見たとき、乙区の権利部の最後に共同担保目録の記載がある場合があります。(共同担保目録は謄本の交付申請時に請求申請が必要です)*共同担保目録ではなく、『信託目録』が続いている事もあります(共同担保目録と同様に謄本の交付申請時の請求申請が必要です)
この共同担保目録等はどういった時に作られるものでしょうか。
登記簿謄本についてと表題部、権利部について書いています。良かったらご覧ください↓
共同担保目録とは
共同担保目録とは、抵当権を設定したときに、複数の不動産を担保に入れて住宅ローンを組んだり、融資を受けた際に作成される「担保になっている土地・建物リスト」のようなものを言います。
ここを見ることで、「権利部(乙区)」と同様、所有者の債務状況を知ることが出来ます。
そもそも共同担保とは何か
共同担保とはある抵当権(根抵当権)に対し複数の不動産が担保として設定されている状態の事をいいます。
共同担保目録の見方
共同担保目録は複数の不動産を担保に入れて、抵当権を設定したときに作成されるものなので、当然、抵当権について書かれている「権利部【乙区】」にも目録名の記載があります。
共同担保になっているもう片方、建物の謄本も見てみます。
目録の申請方法
目録も含め登記事項証明書を取得する際は、最寄りの登記所(法務局、地方法務局、出張所、支局)で申請します。
共同担保目録が必要な場合は、○の部分の必要事項にチェックを入れて申請します。*目録だけの取得はできません
他にも法務局の登記・供託オンライン申請システムから交付請求し、郵送又は窓口で受け取る方法があります。(それぞれ手数料が異なります)*オンライン申請システム利用には申請者情報の登録が必要になります
杉並区、中野区の法務局はこちら↓
- 東京法務局 杉並出張所…https://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/table/shikyokutou/all/suginami.html
- 東京法務局 中野出張所…https://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/table/shikyokutou/all/nakano.html
こちらのサイトもご覧ください↓
- 東京法務局HP:https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/static
- 一般社団法人 信託協会HP:https://www.shintaku-kyokai.or.jp/
証明印や公印の押してある証明書の発行はしていませんが、登記所が保有する登記情報をパソコンの画面で確認できる有料システムもあります*利用には申し込み手続きが必要です
登記情報提供サービスHP:https://www1.touki.or.jp/gateway.html