2016年4月から電力自由化が始まりました。
それまでは自分の住んでいる地域の電力会社としか契約できませんでしたが、自由化によっていろいろな電力会社と契約を結ぶことができるようになりました。
電力自由化とは?
電気事業の市場参入規制を緩和したことにより、様々な業種の企業が電力の販売に参入できるようになっています。
2016年4月以降は、電気の小売業への参入が全面的に自由にできるようになり、家庭や商店を含むすべての消費者が電力会社や料金メニューを選べるようになりました。
自由化されるまで
電力市場の規制を緩和する流れは、1990年代から議論され、法改正なども行われてきました。2000年3月から大規模なデパートや工場、オフィスなどに使われる『特別高圧』を対象に始まった電力自由化は、その後段階的に範囲を広げ、2016年4月に全面自由化になりました。
上記の図のうち、最後に自由化されたのが、赤い点線ので囲われているコンビニエンスストアや家庭などへの小売り事業です。
発電部分は1995年から既に参入自由(原則)。送配電は電気の安定供給を担う要になるため、自由化にはならず、今後も政府の許可した会社が行います。
小売り部分が全面自由化になることで、新規参入が増えて競争が行われ、効率性の向上、コスト削減、またより消費者へ沿ったサービスが生まれることが期待されています。
スマートメーターとのかかわり
電力会社を変更するときは原則としてスマートメーターの設置が必要になります。
スマートメーターとは
スマートメーターは通信機器を備えた電気メーターをいいます。
各家庭やオフィスの電気使用量を計測し、そのデータを通信機器を使って電力会社のサーバーへ送信しています。*電気使用量の計測は30分ごとに行われ、電力会社へ送信されています
その為、従来行われていた、現地での検針作業が不要になりました。
また遠隔での電気の使用開始、停止の設定、アンペア数の変更もできるようになりました。
*電力の契約プランの変更や、家を新築した場合等にはスマートメーターの設置が行われます。国の政策として2024年迄に全世帯・事業所でのスマートメーターの設置を目指しており、既にご自宅の電気メーターがスマートメーターに切り替わっている場合も多くあります。(2019年3月末時点で全体の約63%が設置済み)
もしまだスマートメーターに切り替わっていない場合は、電力会社を変更するときにメーターの設置も一緒に行われます。
*新しく電力会社と契約するとお住まいの地域の電力会社(東京の場合東京電力パワーグリッド株式会社)がスマートメーターの設置を行います。(無料)
電力会社を切り替える
周波数の違う地域の電力会社でも選ぶことができますが、すべての電力会社が全国に供給できるわけではありません。電力会社によって供給地域に違いがあるのでご注意ください。
経済産業大臣の登録を受けた電気小売業者一覧です↓ご参考になさってください
https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/summary/retailers_list/
リストからHPにアクセスできるようになっています。料金プランや申込み方法等、ご参考になさってください
電力会社切り替えの注意点
制度が始まってからもうすぐ5年経ちます。各会社それぞれの契約プランやメリット、デメリット等も比較できるようになっているのではないでしょうか。
契約内容をよく読んで、冷静に情報を検討し、賢い電力会社選びをしたいですね。
下記のサイトもご覧ください↓